政府が世界自然遺産に「奄美・琉球」(鹿児島県、沖縄県)の登録を目指していることに関連し、
沖縄県石垣市が、日本の領土である尖閣諸島を対象地域に含めるよう国に求めるとともに、
登録に向けた現地調査を実施できるよう働きかける方針であることが3日、分かった。
同市の中山義隆市長(45)は「国際機関に登録が認められれば、尖閣諸島が日本の領土ということがより一層、明確になる」としている。
これまで政府は「奄美・琉球」について、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の登録を目指す暫定リストに追加することを決定。
環境省が詳細な対象地域を検討中だ。
そうしたなか、石垣市は固有種を含めた動植物の宝庫として知られる尖閣諸島について、
「観光資源として有効活用できれば」と対象地域に含めるよう国に求めることを決断した。
尖閣諸島は独特の「生態系」や豊かな「生物多様性」があるとされるが、島への上陸が難しいこともあり、
市は「最近のデータが乏しい」と説明。環境省やユネスコへの十分な説得材料を得るため、
中山市長は「現地での学術的な調査が必要」としており、早急に現地調査ができるよう国に協力を求める方針だ。
■ アホウドリの生息地
尖閣諸島に数多くいる動植物の中でも、国の特別天然記念物のアホウドリは絶滅も危惧される貴重な生物だ。
日本野鳥の会(東京都)自然保護室チーフの山本裕さん(48)によると、尖閣諸島は世界で2カ所のみ確認されている生息地のうちの1カ所という。
山本さんは「(もう1カ所の)小笠原諸島のアホウドリとは体の特徴や求愛法が違うため、固有種の可能性がある」と指摘。
さらに以前に持ち込まれたヤギが繁殖した影響などで「昔は尖閣諸島に100万羽が生息していたというが、
現在は約500羽に減った」と貴重さを説明する。
■ 世界の目で海域監視
メリットは環境保全だけではない。中山市長は「日本政府が尖閣諸島を含めた形で申請し、
ユネスコが登録手続きに入れば、国際機関が日本の領土として認めたことになる」ともう一つの意義を強調。
現地調査に必要な上陸許可をはじめ、費用や人員の面などで国の協力を得たい考えだ。
東海大海洋学部の山田吉彦教授(海洋政策)は「世界自然遺産への登録は、世界の目をもって
尖閣諸島の周辺海域を監視するということになる。周辺海域の海洋資源、水産資源の保全のほか、
中国に軍事拠点を作らせないという意味でも登録はメリットがある」と話している。
沖縄県・尖閣諸島。手前から南小島、北小島、魚釣島
■ 世界自然遺産
人類共通の遺産として保護すべきだと認められた生態系や自然環境で、世界で188件が登録されている。
国内では白神山地(青森県、秋田県)、屋久島(鹿児島県)、知床(北海道)、小笠原諸島(東京都)の4件。
msn産経ニュース 2013.2.4 00:55
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130204/plc13020400560001-n1.htm
国連の金儲け事業 世界遺産登録
すでに1000件近い登録が有り登録数が多すぎて何の価値もない
オリンピック招致と同じで接待など至れり尽くせりのメシウマー事業